男の加齢臭 女の加齢臭

なぜ歳を重ねると加齢臭がするのか。

肌にある皮脂腺では40代以降になると若い頃には作られない特有の脂肪酸が分泌されるようになる。それに加えて油が酸化してできる過酸化脂質も増えてくる。この2つの物質が反応してできるのがノネナール。この反応は性別に関係なく起きるので男女とも加齢臭がでる。ノネナールは油の一種。ノネナールと水は混ざらずに分離する。そのため皮膚や衣類につくと簡単には落ちない。

 

皮脂腺の多い場所

顔のティーゾーン、頭の後部、耳の後ろ、首の後ろ、胸、背中の上部、ワキ。

対策は体の汚れを落とす。泡立てた石鹸でやさしく洗うこと。赤ちゃんを洗うように。汚れは石鹸を使えば充分に落ちる。デオドラントなどのボディーソープは不要。耳の後ろは洗い忘れやすいため入念に。

 

ノネナールが出やすい時

動物性の脂肪をたくさん取った時。脂肪酸を多く含む食品は肉。ノネナールの発生が食後20倍になる。

ストレスが溜まっている時。活性酸素が出やすくなるため。

加齢臭を強めるもの

油分が多い肉

加齢臭を弱めるもの

ワイン。ポリフェノールは過酸化脂質の発生を抑える

魚。魚の油が中性脂肪を抑える。青魚の脂肪酸は中高年特有の脂肪酸の分泌を抑える。

野菜。食物繊維は食べた動物性の脂肪の吸収を抑える。また中性脂肪も抑える。肉を食べる時は野菜も一緒に取ること。

果物。ビタミンCとEには抗酸化作用があり過酸化脂質の発生を抑える

 

加齢臭対策

コレステロール値が高くなると加齢臭になる。つまり生活習慣病予防が加齢臭対策になる。暴飲暴食をしない。規則正しい生活。ストレスをためない。適度な運動する。体を清潔に保つ。食生活と健康に気を配れば加齢臭も出ない。ストレスが溜まると皮脂腺が酸化する。

アルコールは不快な匂いの体臭を増加させるので飲んだ翌日は臭くなる。

 

シャツについた加齢臭を落とすには

重曹と液体石鹸を混ぜてペースト状にする。手でにおいが気になる部分に塗る。10分ほど置いて洗濯機で洗う。重曹は弱アルカリ性なので酸性のノネナールと中和して落としてくれる。色落ちには注意なので試してから。食品用の重曹を使う。食品用純度99.9%掃除用99%。枕カバーは洗面器にペーストを溶かして10分置いて洗濯機で洗う。

 

なぜ汗は時間がたつと臭うのか。

汗の中には剥がれ落ちた皮膚や垢が入っている。その皮膚には細菌が付着する。細菌が少ないうちは臭わない。しかし時間が経つと皮膚を分解しながら爆発的に増える。この過程で出る成分が汗臭さの原因となる。

細菌が増えやすい汗とは

アルカリ性の汗をかくと雑菌が繁殖してどんどん匂ってくる。皮膚の表面は細菌が増えにくい弱酸性。汗腺から出る汗が弱酸性の場合、皮膚の表面は弱酸性に保たれるため細菌は繁殖しにくい。アルカリ性よりの汗をかくと肌表面の弱酸性が弱まってしまう。

弱酸性の汗を出すには

汗腺の機能を高めること。普段からよく汗をかいていないと汗がアルカリ性よりになる。汗腺が良いか悪いかは遺伝ではなくその人の生活習慣

悪い汗の特徴

汗をかくと肌がベタベタする。大粒の汗をどっとかく。(アルカリ成分である血液が出てしまうため。じっくりかくと出てこない。)部分的に大量の汗をかく。汗を舐めるとしょっぱい。(しょっぱいのは塩分。アルカリ成分が多いと言う事。)

汗腺トレーニン

脳から遠い手足は汗腺が衰えやすいため半身浴で湯船に入り手足を10分温める。かいた汗を蒸発させるには半身浴が良い。