治らないニキビの正体はイボだった イボはウイルス性で感染注意

顔、くび、背中に赤いできものが。ニキビだと思って市販の塗り薬を使ってみたものの、治るどころかどんどん増えてひどくなってしまった。これはニキビではなく、別のモノの可能性があります。10代のニキビは皮脂の過剰分泌が原因です。対して20代以降のニキビは乾燥が原因です。なぜ乾燥するとニキビになるのか。乾燥すると皮膚の角質が厚くなる。毛穴が塞がれて毛穴の中に皮脂が溜まる。皮脂を餌にしているアクネ菌が大増殖。炎症が起きる。これがニキビができるしくみです。20代以降のニキビは保湿してやることで防ぐことができます。でも保湿しているのにだめ。むしろ悪化してしまう。これはにきびではない。何なのか。それができやすいタイプの人とは顔に手がいく人。何か。いぼ。原因はHPVヒトパピローマウイルス。これはうつります。顔の小さな傷に入り込む。しかも表面の1番深い部分まで潜り込み、皮膚の細胞に取り付く。そして細胞の分裂を活発化させる。HPVに感染した細胞がどんどん増えていく。これがイボができるしくみです。皮膚の1番表面にもHPVがいる。つまりイボを触ればその周りにもHPVが広がり、触った手で別の場所を触れば、その場所にもHPVによるイボができる。怖いですね。イボは扁平疣贅へんぺいゆうぜいといいます。平らに広がっていく性質のイボという意味です。イボに関しては顔に触る事はHPVを広げてしまうことになるので、ニキビの治療薬を塗ったり、保湿クリームをつけたり、洗顔後にタオルで拭いたりといった行為はすべてやってはいけないこと。イボを広げてしまうことになるからです。ニキビとイボの見分け方です。ニキビは色が白や赤で形は丸。対してイボは肌色で形は楕円や線状です。イボを広げない予防法は、HPVは手から感染するので外から帰ってきたらしっかり手を洗うことが基本。そして、顔をかいたりして皮膚を刺激せず、あまり触らないようにすることです。よく顔を触ってしまう癖のある方は意識してしないようにしたいものです。